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    愛と幻想の日々

愛と海と幻想

    


 少年と思われそうだが、私の依頼は少女だったのです。でもこの絵が好きになり、少年のように見える少女ということで納得しました。彼女(あるいは彼)は波立つoceanの彼方に何を見ているだろう?
 若くして忘れ得ぬ人を想っているかのような、どことなく悲し気な雰囲気がある。きっと二度と逢えなくなってしまったひとのことを想って、こうして毎日海を見に来ているに違いなく、彼女(あるいは彼)の哀しみは ー 何があったのか知るよしもないが ー 随分と長い時間が経っているのに癒やされることがないままなのかも知れない。
 私はこの少女(あるいは少年)に寄り添うことは叶わない。哀しみに暮れている人に何もしてあげられない。


光の届かぬ水底で
愛は 泡のように 形を変え
幻想は 沈黙の羽根を持って
日々を そっと 撫でていた

語られぬ記憶は
言葉よりも 深く
象(かたち)ではなく 兆しとして
わたしの詩に 降り積もる

  *

光も通はぬ 底ひにて
愛(かな)しき心は 泡と揺らぎ
はかなき夢の 音なき羽(は)は
日に日に そっと 身を撫づるなり

言にも出でぬ いにしへは
言の葉よりも 深うして
象(かたち)ならぬ 兆(きざ)しとぞ
わが言の葉に 積もりゆくらん

  *

あめのひかり ささらぬ水底に
かなしきもの 泡と成りて ほろびゆき
影なるまぼろし 声なき羽を負いて
けのまにまに そよぎわたる

かたらえぬおもい
ことの端より なお深く
かたいならず 兆しのまにまに
わが謌へ しづしづと 降り積もれかし

あわれ

そこの闇に 息づくものらよ
名のまだ立たぬ けの緒らよ
われを過ぎ われに触れ
しるしのごとく 降り来だりませ

  *

天の光 ささらぬ水底(みなそこ)に 愛(かな)しきもの 泡(あわ)と成りて ほろびゆき、 影(かげ)なるまぼろし 声なき羽(は)を負ひて 日(け)のまにまに そよぎわたる。

語(かた)らへぬ思(おも)ひ、 言(こと)の端(は)より なお深く、 象(かたち)ならず 兆(きざ)しのまにまに わが詩(うた)へ しづしづと 降り積もれかし。

あはれ、 底(そこ)の闇(くら)に 息づくものらよ、 名のまだ立たぬ 気(け)の緒(を)らよ、 われを過ぎ われに触れ、 しるしのごとく 降り来(く)だりませ。










詩と詩作、そして詩人





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