 
 
 
 
 
                少しずつ言葉が戻ってくるといいのだけれど・・・
 
 
何故と訝って己に尋ねてみる
書けない
目を瞑るといつものように軽い目眩を感じる
右聴覚の不全
      右膝半月板の破砕磨耗
                右肩鎖関節の
左第六、第七、第八肋骨
           頭蓋骨頭頂部の
                  左下肢静脈のストリッピングの
                              左第一中指骨の穴の
       硝子体空洞の無数の飛翔
                  のう胞のいたずら
サイキックな閃き
 
 の
    球根冬眠   机上のプランテーション 
ぼくがぼくであるためにしたこと
 
               独り
 
年月の擦過傷
       ダンスがうまく踊れない
                       官能の停滞
猫
                窓の星
 
ぼくには見えない網膜
              リズム喪失の 
 
                      
                       輪音    失いしものの慟哭    
           ずれ落ちる時のリズム
 
スキルスの恐怖
                         発見することの哀しみ             真実の憐れみ
 
スワンの死
              三頭火を愛したマスター    M.J.Q      チャーリー・P        
                       入間米軍基地
                  ベトナムへ
弔いのライブ                  バーボンマスター
                      桜咲く 散る 散華  無念の家族   
                                            湖底の骨はカラカラと鳴く
           
聴いているの?
            応えのない残響
 
                   どこまでも続いていたはずの足跡を
                                                   消した
雪                    踏みしだかれた白の記憶                
 
チェロ
    バイオリン 
           アリア 
                  原っぱの闇から あの子がやってきた      永遠に少年の命で終わった日
         単音
               割れたアリア
 
 哀しいときは目を伏せて美しき日々を想えと歌え もっと もっと 
なぜもう歌わないの?
ねえ、聞いてるの?
                   応えのない残響
 
 
 
 
                               
ぼくは今凍えている
 
 
 
 
(※ 失調したリズムと断裂)
 
 
 注)この詩篇はレイアウトに私なりの意味と意図があります。下記画像こそがこの詩篇です。download後に画像を拡大するなりしてお読みただければ幸いです。⬇