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    愛と幻想の日々

新作意欲なく、過去言葉にぶつぶつ






ある人が詩について書いている文章。
”詩が生まれる”と考えるのは間違っている
詩など糞
コロコロ乾いて捻られくった証としての排泄物
ところが、そう書きながらすがるのも詩
どうにもならない
散文も詩も変わらぬ排泄事情
 
 
と、書いていた。
 
生まれるのも、糞をするのも排泄には違いないので、生まれると書いても間違いではないだろう、と私は思う。
食って吐き出し、コロコロ乾いてしまう惨事。その惨事にさえすがらざるを得ない、詩書きの性(さが)。
これ、分からないでもない。書いたものは新鮮なうちは臭うほどの個性を持ってはいても、時が経つほどに、撒き散らされたネット上の膨大な言葉の中では、どんな個性すら再発見できずに風に舞う土埃に等しい、という訳か。
この人、排泄事情だと卑下しながらも、言葉にすがる度合いのかなり強烈なこと。それ透けて見えるな。つまり、言葉を信じたいと?
 
続けて、
詩を排泄すると自身が言うとき
書き連ねられたその言葉はたいした意味を持たない
いや、ほとんど・・・全く意味を持たない
野ざらしにされた排泄物としての自分の言葉が大地に還る長い年月を待つ他ないらしい
私だけに許されたオブジェとしての言葉が垂れ流されるのを満足気に眺めるオノレがここにいるのは、一体どうしたことか
その満足こそが私の腐敗を意味している
私だけに許された、というのは当然に私が発する言葉は私にしか許されていないというまったくそれ以外に言いようのない事実のことでしかない
言葉を垂れ流すのは私にだけ許されたことだ、という意味ではない
私の言葉の排泄行為は私の身体を通過してあらゆる要素を取り込んだ後に不用あるいは不要となった滓だという意味で、私にしか許されていないという当たり前の前提を言ったまでのことでしかない
 
これ、とやかく書いてはいるが、要するにひと言で言えば、
「吐き出す言葉の深層・あるいは真相(それを身体性と言い換えているのだと思うが)は結局のところ自分にしか理解できない」ということなんでは?
だとしたら、それは間違いだ。自分ですら、時が経つことで理解不能に陥る、これが本当ではないか。従って、時間が経つことで「書かれたもの」はそれを書いた過去の「詩書き」との関わりを限りなく喪っていくだろう。
 
それにしても・・・
言の葉などと、いかにもの言葉を発するのは好みではない
言葉を紡ぐ
言葉が生まれ出るの待つ
これらも、ふーん…である
 
 
これは、なんだ?
まあ、この人は人相のいい言葉を信じていないね。それこそ、友愛などと聞いたら嘔吐するタイプの人間。
 
まるで言葉に力があるかのように装うのはなぜなのか
それほどに言葉は信ずるに値するものなのか
どこぞの新聞社のCMに似たような現象があり不祥事と共にそれは消えた
実にアホらしかった
言葉に力があるとすれば、あるいは力に満ち溢れた言葉があるとすれば、それは世界が壊れる瞬間を作り出した言葉であり
決して世界が愛と平和に満ちるなどということを真に受けてさせてしまうことが言葉の力ではない
それはおまじない以下だ
だが信ずるものは救われるから、どうにもこうにもそれは力というより、カルトの教義と寸分変わらない
黙って世界の歴史を読んでみればいい
殺戮と飢餓、崩壊以外に何があったか
世界が愛と平和に満ちるなどという妄想を抱かせる言葉が発せられるということが世界にとっては余計事なのだ
それともそれは懐柔のための言葉か
忍耐と服従のために・・・
自愛に満ちた気色悪さを纏っているということを知ったものたちにとっては大いに利用価値のある言葉 
 
ははは、新聞社ってA社のことだろうが、確かに言えてる。この文、何度か読み返したが、この人は何に苛立っているのだろうか。
たぶん、言葉から何かしら価値を生み出そうとするなら、もっと具体的で生産的な行動指針・指標などを示すべきだとでも言いたいのだろうか。
あるいは、政治家が言葉を発するときは装飾的な言辞を用いるな、とでも言いたいのか。
よく分からない文章。まあ、「改革」「友愛」などのキャッチコピーの使用に腹を立てているのだろう、ぐらいに私は思っておくことにする。

 
世界は燃えるためにあるのだ
すべてを燃やし尽くすために世界はある
世界を支配したとほくそえむ者たちを燃やし尽くすために世界はある
だからと言って無一物であることが何かの肯定に組するわけでもない
無一物である者たちも支配する者と違いのない平等な扱いとして燃えてしまえ
燃え尽きてしまえ
それだけのこと 
 
ああ、やはりね。これはどう考えても政治的な言葉だ。彼は世界を破壊したがっているな。あるいは、世界はどのみち燃え尽きるという宇宙の真理のみを語っているのか?赤色巨星となった太陽にいずれ地球は飲み込まれて燃え尽きるだろうという、今現在の段階の宇宙論が下地だな。
 
そして最後にこう書いて終わっているんだが、
いつから私は言葉を嫌いになったのだろうか
こうしてダラダラと書きとばすことは言葉との間にどのような共犯関係を結ぼうというのか分からない
 
なんだこれは・・・
これはまさに私のことを揶揄しているとしか思えないが・・・なるほど、それで「このエントリー」のタイトルってぇ、寸法かい。

バカらしい話に皆さんをつき合わせてしまった・・・こころが痛い、こころが辛い、俺を許してくれ♪









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